2007年03月25日

魯迅「阿Q正伝」




「私は厳しい寒さを冒して、二千余里も隔たった、別れて二十何年になる故郷に帰った。」
この言葉で始まる「故郷」は国語の教科書にも載った魯迅の名作であるが、私と幼馴染の閨土の関係の変化についてあまり実感が湧かなくて、正直余り面白いものとは思えなかった。私と閨土、子供達宏児と水生の関係の対比。こういう問題は共産主義的な解決はできない。
「希望というものは もともといわゆる有ともいえないし、いわゆる無ともいえないのだと。それはちょうど地上の路のようなものだ。実際に以上に路というものはなかったのを、歩く人が多くなってそこが路になったのである。」
ボクはこの結びを読むたびに寒々とした気持ちになったものだ。

さて、阿Q正伝の話を忘れてしまった。
この小説は大学生になって読んだ。
これはもっと読んでてわからない、つまりすっきりした感想を持ちにくい小説だった。
主人公阿Q含めて登場人物がみな泥臭く、スッキリした善人というわけではなく、むしろ悪人に近い。同情しかねる。

でも、今になるとそれが人間の人間らしさってところじゃないかな?と。
それこそが魯迅のヒューマニストたる所以じゃないか?と。
考えるようになった。

佐高信のいうように魯迅に学べという気はないが、
何回も読み直してみる価値はあるだろうな、と思う。
posted by とたけけ at 23:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家ら〜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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