2009年08月04日

源氏物語F(若紫〜その2)

そう言えば、源氏物語の事書いてなかったなあと、
昔の記事を追いかけてみたら、

前回この源氏物語について書いていたのが、何と2008年8月19日

…ほぼ、1年前。

なおかつ、「若紫」について中途で終わっていたという、
誠に中途半端で申し訳ない状況になってました。

遅ればせながら
誠に遅ればせながら(苦笑)
前回の続きにかかりたいと思います。

「人なくて、つれづれなれば、夕暮のいたう霞みたるに紛れて、かの小柴垣のほどに立ち出でたまふ。人びとは帰したまひて、惟光朝臣と覗きたまへば、ただこの西面にしも、仏据ゑたてまつりて行ふ、尼なりけり。簾すこし上げて、花たてまつるめり。中の柱に寄りゐて、脇息の上に経を置きて、いとなやましげに読みゐたる尼君、ただ人と見えず。四十余ばかりにて、いと白うあてに、痩せたれど、つらつきふくらかに、まみのほど、髪のうつくしげにそがれたる末も、なかなか長きよりもこよなう今めかしきものかなと、あはれに見たまふ。」

現代訳では
「人も居なくて何もすることがない光源氏。夕暮の霞んでいるのに紛れて、あの小柴垣の付近にお立ち出でになる。供は帰してしまい、惟光と件の建物の方を覗いていると、ちょうど西面に仏を安置して勤行している尼がいるのを見つけた。簾を少し上げ、花を供えているようだ。中の柱に寄り掛かかり、脇息の上にお経を置いて、とても大儀そうに読経している尼君は、普通の人とは見えない。四十歳過ぎくらい、とても色白で上品で、痩せてはいるが、頬はふっくらとして、目もとのぐあいや、髪がきれいに切り揃えられている端も、かえって長いのよりも、この上なく新鮮な感じだなあ、と感心して御覧になる」

要は、暇だからぼんやり僧房の方を覗いていたら、
40過ぎくらいの色白の尼君がお経を唱えているのが見えた。
痩せているけど、上品そうだし、髪の毛も長いよりかえって新鮮でいいなあ、と思っているわけだ。

その尼君のいるあたりに小奇麗な女房が2人ほどと童女が出入りして遊んでいるのだが、その中に抜きん出て将来美女になりそうな10歳くらいの1人の童女がいるのが眼に留まる。
「あまた見えつる子どもに似るべうもあらず、いみじく生ひさき見えて、うつくしげなる容貌なり。」
というわけである。

『こいつは将来絶対モノになるぞ。他の子とは素材が違う。』
下世話な例えなら、タレントを発掘するプロデューサーみたいな感じかな?
安室奈美恵を発掘したマキノ雅幸氏、浜崎あゆみの歌の才能を見つけた松浦勝人、オーディションで後藤真希を選んだつんく♂…。

スケールはもちろん、全然違うけど、美人になる才能を見つける嗅覚を源氏は持っていたんだね。

顔つきがとてもかわいらしげで、眉のあたりがほんのりとして、子供っぽく掻き上げた額つきや、髪の生え際は、大変にかわいらしい。「成長して行くさまが楽しみな人だなあ」と、お目がとまりなさる。それと言うのも、「限りなく心を尽くし申し上げている方に、とてもよく似ているので、目が引きつけられるのだ」と、思うにつけても涙が落ちる。

限りなく心を尽く申し上げている方=藤壺に似ているのは当たり前。
彼女は藤壺の姪に当たる女性だったのです。

藤壺も面影を宿す彼女に執心する光源氏は、後見人として引き取って手元で育てたいというが尼君は応じないんですね。
翌日、源氏は帰京します。

すぐに参内し、その後左大臣邸に向かうが、プライドの高い妻、葵はすぐに夫のもとに出てこようとしない。父親(左大臣)に強く促されようやく出てきたものの、源氏にとっては気詰まりなばかりだった。
安らぎのない家庭には男は寄り付きませんわな。

源氏はますます葵から心が離れていく。
そして北山にいる藤壺の姪(若紫)をどうにかして手元に引き取りたいと思うのでした。

結局その後、後見人の尼君が死去すると、この北山の少女を、源氏は半ば誘拐のように自分の屋敷につれてきてしまいます。後に源氏の正妻となる紫の上です。

さて、この「若紫」の段では、この他にとても重要な事件が起きます。
その夏、病気のために藤壺が宿下がり、つまり実家に帰ってくる。
そうなるといてもたってもいられない源氏。
王命婦の手引きでついに2度目の逢瀬となる。
帝の妻と帝の子供。
今だってあってはならない関係です。
互いにあさましく、情けなく哀しい関係です。

また、運悪くこれが当たってしまうんですね。

藤壺、ご懐妊であります。
不義の子供を身ごもってしまいました。
これもまた、後々大問題になってしまうのです。

ハイ、結局はしょってしまった「若紫」の段、
ご勘弁を…。
posted by とたけけ at 18:03| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 源氏物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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