2008年12月30日

さようならギャングたち(高橋源一郎)




高橋源一郎の小説を一読して、何かがわかったって言える人はスゴイ。
無条件に感心してしまう。
あの人の本は、読んで何かを考えるというより、読みながら混乱して何かを感じるものですな。

そう思わないと、彼の学生運動でデモに参加し、逮捕された経験とかを加味しても、何を言ってるのかわからない。
だいたいギャングが何だかわからない。
メタファーと言われる比喩(暗喩)をいっぱいつかい、
筋らしい筋立ても見当たらない。
物語を否定してるんでしょうかね?

そう考えると、一見子供でも書けそうな文章も、
なるほど、文学的な表現に見えてくる。

頭をぼ〜っとして読みきって、
読み終わった後なんだか変な気持ちになって、
何かが頭の中に残ればいいかな?
それが作者のたくらみでもありそうな気がするし。

…そんなところで勘弁して
posted by とたけけ at 18:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家た〜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月17日

ティファニーでは朝食は食べられない




あ〜あ、ティファニーなんて一生行く事ないんだろうなあ。
と思わせるお話じゃありません。

「ティファニーで朝食を」と言えばオードリー・ヘプバーンが可愛かった映画が有名。
だけど、もう皆さんが知ってる通りで
ホリー(役名)がティファニーのショーウインドの前でパンとコーヒーを食べるシーンはない。
名曲「ムーンリバー」を歌うシーンもない。
ハッピーエンドでもない。

何たって、ホリー・グライトリーは奔放、気まぐれで、時には凶暴になったり、つかみどころがない。
郵便箱の名詞には【ミス・ホリディ・グライトリー『旅行中(トラベリング)』】と書いてある。
しょっちゅう部屋の鍵をなくしたと言って他の住人の部屋のベルを鳴らしたり、主人公を弟の名前であるフレッドと強引に呼んだり、
「42(才)まえの男の人になんか魅力を感じないのよ。」と言ったり、
主人公を買い物に付き合わせ山のようにピーナツバターを買わせたりする。街角で偶然であった名前のない猫といっしょに暮らしている。

まったく付き合いにくい女性に違いない。
15歳のときに拾われた、人のいい獣医ゴライトリーのもとを飛び出してしまう。
ホリーにほれ込んだO.J.バーマンが、彼女を映画スターにしようとしても、肝心の本人はオーディションをすっぽかしたりする。
そして言うんだね。自分は映画スターになんかなれっこない。
自我をすっかり捨ててしまわなければスターになどなれっこないし、
そして自分にはそれができないと。
「(略)といっても、あたしがお金持ちになり、有名になることを望まないというんじゃないの。むしろ、そうなることがあたしの大きな目的で、いつかはまわり道をしてでも、そこまで達するようにつとめるつもり。ただ、たとえそうなっても、あたしの自我だけはあくまで捨てたくないのよ。ある晴れた朝、目をさまし、ティファニーで朝食を食べるようになっても、あたし自信というものは失いたくないのね。(後略)」

この小説のティファニーはここで出てくる。
文庫本なら58ページだ。
あ、ちなみに僕の読んだ本は瀧口直太郎の訳です。
今なら村上春樹で読むのかなあ。

もちろん、ティファニーで朝食は食べられない。
それは成功の例えという事らしい。
だから、別に映画のようにむりやり朝食を食べなくてもいいのだ。
ここまで気まぐれな女に振り回されるラスティもホセも主人公もバーマンも災難かも知れないが、一方でその誰もがずるくて自分勝手な奴だとも思える。
彼らはみな自分の鳥かごにホリーを入れようとしてあがいたように見えるし、それは結局無理な話だって事も知ってる。

彼女は刑務所にいるサリー・トマトという老人(麻薬密輸業者)と結託したとの疑いで捕まり、仮釈放中の身でありながらブラジルへ旅立ち、そのまま行方不明になる。最後に消息がわかったのはアフリカらしい。
主人公は、ホリーに、彼女が捨てた猫を探してくれるように頼まれた。
彼女が去ってから、ある日、主人公はその猫が新しい飼い主の下で暮らしているのを見つけ、ホリーにも安住の地があることを願う。
そこで、原作は終わっている。

可愛い女性はいつまでも記憶に残るもんなんだね。

以前中途で断念したこの物語を今回読了した。
ホリーのイメージがかえってぼやけてしまったが、
それでよかったような気もする。
うまく言えないんだけどね。

全く感想というものではありませんので、あしからず。
posted by とたけけ at 12:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。