2007年10月10日

風の歌を聴け

単刀直入に一言

村上春樹って面白いですか?

のっけから、過激な物言いをしましたが、
初めて、「風の歌を聴け」を読んだ時、僕の頭は混乱したものです。
後で、
この作品を書いた当時の村上さんがジャズ喫茶の経営者だったと言う事を考えると、
なるほど、この作品はジャズのアドリブみたいなものかしら?と思ったね。
だったら、ジェイが中国人である事も、鼠がなぜ「鼠」なのかも、そして彼の書き続ける小説の内容がいつまでもわからなくてもいいわけだ。
あと、デレク・ハートフィールドという作家に対する執拗なまでの記述。
この本を読んだ後に、僕もマジメにハートフィールドを捜したものね(笑)
だって、フィツジェラルドも、ジョン・ウエイン(俳優じゃないよ)やアラン・シリトーを読んでいるのに、「同時代」の作家らしいハートフィールドを自分が知らないのはなぜだろう、と思ったし。

後で、その理由はわかったんだけど。

小説はその世界観がしっかりしていて、その世界の中に流れる時間の中で読む人を遊ばせてくれる作品がいい作品だと思うんだけど、この小説は世界観だけをぽ〜んと読む人に提示して、そのまま。
ジェイは日本語を話すし、その所作からは、彼が中国人である意味はまったくない。鼠だって小説を書いている理由は作品の中ではないんですよね。別に小説を書いたって、ピアノを弾いていたっていいわけなんです。だってそれが「僕」に与える影響は全くなんだもの。
ついでに言えば、彼女の小指があってもなくても、彼の彼女に対する態度には全く関係ない。
初めて読んだ時は、詳細(ディテール)に凝りすぎてストーリーが破綻する漫画みたいな印象だった。(そんな漫画あるでしょ?)

しかし、後で読み返すと、やはり、中国人バーテンダーのジェイ、金持ちを憎む金持ちの「鼠」、小指のない女の子、ラジオのDJといった登場人物たちが各所に配置されて「風の歌を聴け」の世界と時間が作られているんだろうとおぼろげに評論家でもない僕は思う。
読後に、ジェイのバーでモルト・ウイスキーを飲む自分がいた。

世間の評判の割りに、自分はなかなか理解しきれない作家の一人です。
そのまま、小説の世界を受け入れるだけでいいのかも知れませんね。

うーん、うまくいえない。
posted by とたけけ at 18:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家ま〜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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